- 浮気発覚!・・・でも、どこからが浮気?
- 未婚だけど、浮気されたら慰謝料は取れる?
- 絶対浮気!!・・・と疑ったが、実は?!
- 慰謝料の相場は?
『浮気』という言葉、一般的には意味も理解しているつもりですし、テレビや週刊誌でよく見聞きする言葉ですよね。
ですが、辞書で”浮気”という言葉を調べると『配偶者・婚約者などがありながら、他の異性に気がひかれ、関係をもつこと』という事です。
他にも『心が浮ついている事』『一つの事に集中できず、心が変わりやすい事』などと記されています。

今回は男女の恋愛上における”浮気”を指しますので、
一番最初に書きました『配偶者・婚約者などがありながら、他の異性に気がひかれ、関係をもつこと』が
一番該当する説明ではないかと思います。
ですが、この説明では『配偶者・婚約者などの・・・』とあります。
では、そんな正式な約束事を交わす前の、恋人として浮気された時には、どうにもできないの?浮気された時の苦痛は同じくらいあるハズなのに、
恋人だった場合には、浮気した相手はなんの責任も果たす必要はないのでしょうか?!
未婚の場合に浮気された時の、浮気としての線引きや慰謝料の額など、真剣に調べていきたいと思います。
浮気が発覚!!・・・でも、どこからが浮気?

浮気の線引きって、人それぞれ。
女性と二人で歩いただけで浮気と感じる人もいれば、例え肉体関係をもったとしても心が動いていなければ浮気じゃない・・・など。
では、法律的に浮気の線引きはどこからなのでしょうか?肉体関係をもったら?手をつないだら??それとも・・・。
実は、民法上には明確な”浮気”の基準はありません。
「配偶者もしくは婚約者以外の異性とキスをしたら損害賠償責任が生じる」などと言う様な、具体的な条文はありません。
ですが、過去の裁判の判例を見ますと「肉体関係を持ったとき」を浮気(不倫)と判断されている場合がほとんどなのです。
慰謝料という現実的な対応を求めるなら、結婚していなくても浮気としてとらえるなら、判例に基づき「肉体関係を持ったとき」を浮気の基準とし考える事が適切であると考えられます。
未婚だけど、浮気されたら慰謝料は取れる?

未婚、つまりまだ恋人関係であった時に発覚した浮気で、
相手側に慰謝料を請求する事はできるのでしょうか?
これは、単刀直入に言うと、慰謝料をとれる可能性は極めて低いです。日本は”自由恋愛”を原則としている為、法的制御はできません。
ですが、未婚だったとしても慰謝料を請求できるケースもあります。そのケースをご紹介させて頂きます。
(1)内縁関係
法律的には「当事者同士に婚姻の意思がある」「同居している」という点が内縁関係の要件として、法律の判断基準となります。
ただし、「双方の親・兄弟に夫婦同然として扱われている」「家計が一緒である」「認知した子供がいる」・・・などがあれば、もっと認められやすくなります。
(2)妊娠している(した)
妊娠した事実を知りながら、話し合いに応じようとしない。。。
このような場合、「胎児の父親として無責任極まりない対応」と判断され、約100万円の慰謝料が発生した判例があります。
(3)DV(暴力・傷害)
浮気が原因でケンカをし、エスカレートして暴力を振るわれた・・・という場合には、十分慰謝料請求の要因になります。
結婚の有無に関わらず、暴力は立派な犯罪です。泣き寝入りせずに、法律に従ってしっかりと処罰してもらうべき事項でもあります。
(4)実は相手が既婚だったのに、肉体関係をもってしまった
既婚者である事実を故意に隠して交際をし、肉体関係をもってしまった。。。という場合に、女性の不貞を侵害したとして慰謝料を請求する事ができます。
ただし、詐欺罪として訴える事はできないので、要注意です。詐欺罪は”財産を騙し取る”などの侵害行為に対して該当するので、貞操を侵害したという行為に対しては該当しません。
女性側も既婚の事実を知りながら不貞行為を続けていたのでしたら話しは別ですが、「独身だ」などど事実と明らかに違う事を言われ、
不貞行為に及んだのであれば、悪質行為とみなされますので、しっかりと法的にも罰してもらいましょう。
絶対浮気!!・・・と疑ったが、実は?!
「これって、絶対浮気してる!」と疑われた行為が実は?!。。。という、ちょっと変わった事例もご紹介します。
(1)彼が帰ってこないので、浮気を疑ったが。。。
ある日、ちょっとした事で大喧嘩。彼は自宅を飛び出し、週1回、着替えなんかを取りに帰ってくるだけの状態となった。
当然、浮気を疑い、証拠を掴むべく彼を尾行する事に。
普段、車通勤の彼。退社時間を見計らって外で待ちぶせをし、会社から出てきて車に乗り込んだ彼の後ろを、同じく車に乗り込み、こっそりとつけていった。
そうすると、とある湖畔に到着。彼はおもむろにテントを取り出し、手慣れた感じでテントを張ると、イスに座りコーヒーを煎れた。
一人優雅にキャンプを楽しんでいたのです。その顔は、自然と美味しいコーヒーに癒され、とても清々しいものでした。
(2)携帯を肌身離さず、普段かけていないロックもかけて・・・絶対、浮気!と疑ったが、実は?!
トイレはもちろん、お風呂に入る時にも脱衣所まで携帯を持っていき、ふっと気が付くと今まではかけていなかったロックまでかかっていて。
”絶対!怪しい!!”と、彼に問い詰めるが「なんでも無い!」と逆ギレ気味。
証拠を押さえようと、彼がいつものごとく携帯を持ってトイレに入ろうとした隙を狙って奇襲をかけ、見事ロック解除済みの携帯をゲット!
早速内容をチェックしたところ・・・なんと、父親(しかも彼女の)からの恋愛相談メールでした。
父親は、母に先立たれてすでに10年。彼女も成人し「新しい恋人でも作ったら?」と気軽に言っていたものの、まさか彼に相談しているとは!!
父親も気恥ずかしく、娘である彼女には「絶対言わないで」と念押ししていたそうです。
(3)携帯に登録されている”〇〇ちゃん”。誰?!
女友達なんて、まず居ない彼。なのに、彼の携帯を見たら”〇〇ちゃん”と登録されている女性の名前が!
「誰?」と問い詰めても、「知らないよ!」と言い張るだけの彼。
徐々に声も大きくなり、大喧嘩に発展しそうな時、彼の母(彼の実家リビングで言い合っていました)が『それ、私の友達』と。
なんでも、彼の携帯が壊れたので、彼母の以前使っていた携帯を急遽譲り受けたが、一部電話帳を削除し忘れたらしく。。。
とんだ浮気疑惑でした。どのケースも、当事者だったら浮気を疑って当然の様に思えます。
浮気を疑った際には、感情に任せず、まずは確実な証拠を確認する様にしたいですね。
慰謝料の相場は?

当然ですが、状況や場合によって慰謝料の額は変わってきます。
また、上でも述べたように、未婚だったとしても内縁関係だったか・暴力行為があったか・・・等の
明確な理由があれば慰謝料を請求できますが、そもそも慰謝料自体がもらえない場合がほとんどです。
慰謝料が請求できると仮定して、相場の平均は約100万円前後。内縁関係だった場合には、請求額の幅として約50万円から200万円と言われています。
如何でしたでしょうか?相手が浮気した・・・と言えば、とても悲しく苦しい事ですが、
未婚だったという事を不幸中の幸いと前向きにとらえ、新しい生活に踏み出して頂ければと思います。
不倫などに関する悩みについては、こちらのブログ記事も参考にしてください。
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